「素敵な彼と豪華なお店で和食ディナーデート」
このようなシチュエーションあこがれる!という女性も(筆者含め)たくさんいらっしゃるかと思いますが、和食のマナーに自信はありますか?
筆者も当初は(根拠なく)自信があったのですが、一品ずつマナーを確認していくにつれて
「あれ……もしかして私、だめかも。」
という状態に……。
そんな和食の懐石料理でいちばんはじめに出されるのが「前菜」です。
前菜とは主食の前に出されるいわば”お通し”のことで、画像のような季節感のある軽めの盛り合わせのことです。
“前菜”という呼びかたではなく「先付」「小付」「お通し」と呼ばれることもあります。
その見た目の美しさから「食欲をそそる」と評する先人の方々も多いのですが、筆者はどちらかというと「美しいから食べるのがもったいない」派です。
前菜は季節や価格帯によっても品目が変わってくるので対策は練りにくいですが、お食事の「スタート」ですからきれいに食べ始めたいものですよね。
そこで、そんな前菜の中でも食べ方に気を付けたいお料理をご紹介いたします。
いただく順序にこれだという確固たる決まりはありませんが、和食は「左から右に行くにつれて風味が濃くなる」ように盛り付けられています。
迷ったときや、和食の風味を最大限に楽しみたいという場合は左からいただくとよいでしょう。
「次は何を食べようかな…」と食べ物を見ながら料理を食べたり(にらみ箸)、何を取るか迷ってしまう(迷い箸)ことは避けたいですね。
「手で持てる大きさの器は持つ」が和食のマナーなので、小鉢が前菜として出たら器は持ちましょう。
また、和食は出汁がこだわりの料理ですから「出汁がある場合は出汁まで飲む」こともお忘れなく。
つくねや田楽といった串にささったお料理は、そのまま手にもって食べてはいけません。
箸で串の具材を外してから、お箸に一口大に切っていただきます。
なかなか外しにくいものは串を回転させながら引き抜きましょう。
崩れやすいお料理は、小さめに切って慎重に扱いましょう。
箸をスプーンのように使ったり(横箸)、崩してしまわないように気を付けましょう。
汁気の多いものであれば、小鉢を持ったほうがきれいに見えます。
そして前菜をいただくときに気をつけたいのが、美しい盛りかたを崩さないことです。
和食は味覚ももちろん楽しめますが「目」で楽しむお料理ですから、ビジュアルも大切です。
前菜や先付をいただくときは、日本酒と一緒にいただくことがほとんどですから日本酒のマナーもおさえておきたいところです。
日本酒の注ぎかた、注がれかた、いただきかたはこの項目だけ知っていれば大丈夫でしょう。
動画でも紹介してくれているものがあります。
今回は和食の前菜のいただきかたやマナーについてお話させていただきましたがいかがでしたか?
筆者も調べていなければ”串もののいただきかた”などは知る由もなかったので、驚きました。
しかしデート本番で一発勝負はすこしできるかどうか自信がありません。
日々鍛錬…ということで今日からもし串ものをいただく機会があったら箸を駆使(串)させていただきます!
次回は和食の汁物のマナーについてお話させていただきますのでどうぞご期待ください。