20代半ば、あいさつには人を褒めるのと同じ意味があると知る。

20代半ば、挨拶の意味を問う。

はじめまして
おはようございます
ありがとうございました
いただきます
おやすみなさい

紳士・淑女のみなさまも1日のうちに必ず複数回するであろう挨拶。
「いつでも、どこでも、誰にでも自分から挨拶をし続けましょう」と、ビジネス、プライベート問わずどの場面でもいわれていますよね。
交際クラブのデートにおいてもこれは例外ではなく、見た目とともに挨拶は重要なポジションを占めています。
しかし、なぜそれほどまでに挨拶は大切だとされているのでしょうか。

私が”斜めに構えていた”中学生のころ、当時の担任の先生に「なぜ挨拶は重要なのですか?」と聞いたところ、彼女は
「挨拶の”挨”の字は”心を開く”という意味、”拶”は「心に近づく」という意味なので、挨拶というのは、「した方とされた方が互いに話を始めるきっかけをつくってくれる」からですよ。」
と教えてくれました。しかし当時の私は、
「それじゃあ、その次に言葉がつながらない場合、結局挨拶の意味はないじゃない。」
なんて思ったものです。

時は過ぎて早10年、20代半ばに差し掛かってやっと挨拶の大切さや挨拶の意味を身に染みて大切に感じることができるようになりました。
こちらの記事では「挨拶の意味とは何なのか、なぜ挨拶が大切なのか」という根本の部分について、私の考えていることをお話しさせていただきます。

挨拶することは「褒める」こと?

挨拶の意味

紳士・淑女の皆さまは、落語家の桂枝雀師匠をご存知でしょうか?
私は桂枝雀師匠の噺を生で拝聴したことはございませんが、師匠は「くやみ」という噺のまくらでこのようなことを仰っていたそうです。

人と出会って、“あいさつ” をするとき、「こんにちは」と言います。
その後、「どちらへ?」と尋ねると、「ちょっとそこまで……。」と答えます。
「それは、それは、結構ですね。」となって、この会話は終わります。
この会話には何一つ意味はございません。

また、「こんにちは」という言葉一つをとっても、不思議な言葉です。
「こんにちは」がどうしたというのでしょう?
「“今日は”結構なお天気でございます。おかげで農作業もはかどります。」
などと言い合うのであれば意味も通じるのですが、「こんにちは」は「こんにちは」だけなのです。
何もわからないのですが、それでいいのです。

参照元:奈良学園登美ヶ丘

つまり、「そのあとに会話が続くのかどうか」「言葉面に意味があるか」ではなく、挨拶というものは「声を掛け合うことに意味がある」というお話ですね。
20代半ばになった私もこの師匠の御話しには全面的に同意しております。
というのも挨拶の本当の意味は双方の「承認欲求」を満たすものだと考えているからです。

初めてのデートの「はじめまして、よろしくおねがいします」、デートの始まりの「こんにちは(こんばんは)」、別れ際の「ありがとうございました」。
このような言葉をかけられたとき、ふと「私ってここにいてもいいんだな。」と思うことはございませんか?
また、「こちらこそよろしくお願いします」、「こんにちは(こんばんは)」、「こちらこそありがとうございました」とお相手に返してもらったとき、なんとなく自分が認めてもらえている感じがしませんか?
挨拶の意味は、これらの「自分という存在を他の人に認めてもらえている感覚(=肯定的ストローク)」を与えたり、いただいたりすることにあるのではないかと私は考えています。

この「肯定的ストローク」に含まれる行為は、挨拶だけではありません。
「他の人を褒めること」「他の人を励ますこと」「他の人のお話に最後まで耳を傾けること」「微笑みかけること」なども入ります。
つまり、程度に違いは生まれるかもしれませんが、挨拶をすることは他の人を褒めることと同じ効果があるのです。
それでいて、他の肯定的ストロークよりも「今日から誰でもできるもの」、それが挨拶なのではないでしょうか。

お辞儀に込められている、「全服の信頼」

振り袖姿の女性

そんな、「するだけでお相手を褒めるのと同じ」挨拶ですが、せっかく始めるのであれば同時にしていただきたいのがお辞儀です。
ビジネスの場ではするけれど、プライベートでお辞儀をするのは少し恥ずかしいなとお思いになる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、挨拶はしっかりとしたお辞儀と合わせて行うことで、相手に「私はあなたを信頼していますよ」という気持ちを伝えることもできるのです。

お辞儀(礼)はみなさまも知っているごとく「相手に自分の首を垂れる」行為です。
現在では通過儀礼のごとく行われていますが、江戸時代までさかのぼってみると、実はこの「お辞儀」という行為がどれだけ重い意味を持つのかが理解できるでしょう。
江戸時代において、特に帯刀している武士を前にして首を垂れることは、相手に抜刀されて首を刎ねられるリスクがあるのです。
つまり、お辞儀というのは「私は、あなたを(私の首を切るような人ではないと)全面的に信頼していますよ。」と全身で表現している姿なのです。

なお外国のなかには、お辞儀の代わりに握手をするという国もありますよね。
ただし、握手は「手は握るけれども、目は外さない(=相手に対する油断はしない)」のがお辞儀と大きく違うところです。
せっかく日本人として挨拶をするのであれば、「あなたを心から信頼していますよ」と表現できるお辞儀を使ってみたいものですね。

お辞儀にも3種類ある

紳士・淑女の皆さまの中にはご存知の方も多いでしょうが、このお辞儀にも実は種類が3つあります。
身近な人に軽く挨拶をする意味合いの草礼、ビジネスで最も使われる行礼、そして神社や位の高い人に向けて使う真礼の3つです。
これら3つではお辞儀をする深さが変わってきます。

Youtubeでわかりやすい動画を載せておいたので、ぜひご参照ください。

綺麗な挨拶は、ときとして身を助く

おじぎ

今回は普段当たり前に行っている挨拶の意味について、私の考えを伝えてまいりましたがいかがでしたか。
変化めまぐるしい現代社会で、ルーティンワークと化してしまっている挨拶、今一度原点に立ち直って丁寧に始めてみてはいかがでしょうか。

最後にあるコメディアンの御話しをさせていただきます。

「芸人としての才能がないから辞めさせよう」と、演出家の指摘で、ある青年が浅草東洋劇場から追い出されそうになったが、「彼のあいさつは快い。辞めさせないで!」と青年を庇護する声が上がり、無事彼の首は繋がった。

参照元:あいさつと学校安全

実はこのお話は、後にスーパースターとして活躍する萩本欽一さんの下積み時代の実話です。
よい挨拶はよい人間関係を生み、時として知らないところで自分を救ってくれるものです。
交際クラブのデートでも、きっとよい挨拶がよい出会いを引き寄せてくれることでしょう。

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