「開放感のある屋外で青空を眺めながらお弁当を食べる」イメージがもはやテッパン化しているお花見。
でも読者の皆さまのなかには、そうでなくても読者の皆さまの恋人のなかに
のような理由でお花見を避けてしまっているという方はいらっしゃいませんか?
自称デート研究家の筆者ですが、「桜は大好きだけどお花見は苦手」の第一人者ですからその気持ち、よくわかります。
でもこんな筆者でもお花見を本格的に楽しめるスポットが目黒雅叙園。
なんと、このお花見シーズンの最中2016/3/15(火)~5/15(日)まで「いけばなの展覧会」が開催されます。
つまり「お花は好きだけどお花見が苦手」な人の悩みをほぼすっきり解決してくれるのです。
「でも生で見られないんでしょ。どうせ生け花なんでしょ。」
たしかに生け花なのは認めざるを得ませんが、「いけばなの展覧会」は単純にお花見の面倒くささを軽減してくれるだけではありません。
なぜこの桜が外に咲き誇る中、あえて筆者は「いけばなの展覧会」をここまで推すのか。
その理由は3つあります。
こちらの公式サイトで2015年の作品実績も見ることができますが、桜のいけばなも桜のシーズンならしっかりあります。
(※会期が長いので、4月中旬以降には桜のいけばなの数は限りなく少なくなってしまうのではないでしょうか)
素人ではなかなか活けることのない植物ですから、スケールも壮大。
いけばなですがしっかり「花見」ができちゃいます。
筆者もびっくりしてしまいましたが、この「いけばなの展覧会」、9週間の会期の間になんと51流派の作品を見ることができるんです。
「そもそも流派51もあったんだ……。」というところに驚いた筆者をお許しください。
筆者でも連想できる伝統的ないけばなから、前衛的な自由花までいけばなの世界を存分に楽しめます。
目黒雅叙園の公式サイトで流派の紹介を見ることもできますが、流派によってカラーも本当にさまざま。
みなさまもよく耳にする”池坊”や、インパクト絶大な假屋崎省吾さんがお花を学んだとされる”草月流”ももちろん見られます。
また、どの流派であっても出展してくださるのは当主・次期当主などの「流派の顔」クラスの華道家ばかり。
プロの中のプロの作品ですから、超一流に決まっています。
超一流なのはお花だけではありません。
展示会場の目黒雅叙園の百段階段は、かつては「昭和の竜宮城」とも呼ばれていた東京都の有形文化財です。
百段階段は、かつての目黒雅叙園の3号館で、1935年の開園当初から現存する唯一の木造建築です。
晴れやかな食事や宴が催されていた7部屋が99段の階段がつないでいます。
当時の日本美術の最高峰に手掛けられた7つの部屋は、花をより美しくひきたててくれるでしょう。
もちろん自然に咲いている桜の木の下でお花見をするのも素晴らしいことです。
しかし、いけばなの展覧会は「いけばなだからこそできること」が目白押しなのです。
昨年(2015)にも開催されていた「いけばなの展覧会」ですがお客様も日本文化に親しみたいという海外からのお客様からヘビーないけばなファンまで非常に幅広かったようです。
中には一度行ったら気に入ってしまって期間中何度でも使える「通期入場フリーパス」に乗り換えてしまったというかたもいらっしゃるのだとか。
大空の下でのお花見になんとなく飽きてしまった方や、外国人のパートナーをお持ちの方、海外からの出張で交際クラブをご利用の紳士のみなさまには特におすすめです。
どうぞこの機会に「いけばなの展覧会」をお楽しみくださいませ。
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